こんにちは、家庭菜園チャレンジャーのノリジです。
今回は、トマト栽培において必ず立ちはだかる壁【連作障害】の対策、【接ぎ木苗】についてまとめました。

トマトを毎年同じ場所で育てると、土壌バランスが崩れ病気になりやすくなります。これを連作障害といいます。
※トマトを育てた場所で「なす」や「じゃがいも」を育てても連作障害が起こりえます。
私のように、毎年トマト栽培をしたい場合は避けて通れない課題となります。
接ぎ木苗には購入する他、自分で作ることもできます。
結論:接ぎ木苗は購入のほうがオススメ
「アイコ」など人気品種は接木苗が販売されていますので購入するのがオススメです。

ここからは、接ぎ木苗の知識と自作方法についてになります。
興味がある方はぜひ寄って行ってください。
接ぎ木苗とは

接ぎ木苗とは連作障害や病気への対策として、病気などに強い品種と自分が収穫したい品種を合体させた苗です。根っこを強い苗にすることで病気になりにくく収穫量アップや生育にも影響します。
接ぎ木苗を自分で作ことは難易度が高いです。収穫したい品種にこだわりがなければ【接ぎ木苗】を購入して植え付けすることをお勧めします。普通の苗より100円~200円ほど高くなりますが、アイコや千夏といった人気品種は大体接ぎ木苗が売られています。
この記事では接ぎ木苗の基礎知識をまとめておきますので、興味が湧いた方はぜひチャレンジしてみてください。
基礎知識
まずは基礎知識として【台木】と【穂木】について説明します。
【台木(だいぎ)】とは、根っこの部分として使われるものを指し、病気に強い品種を選びます。
現在、台木の品種として「キングバリア」「グリーンフォース」「Bバリア」などがあり、連作障害対策として「青枯れ病」や「かいよう病」などへの耐性が強いものを選ぶよいでしょう。
【穂木(ほぎ)】とは、台木の上に結合されるものであり、収穫したい品種を選びます。
ミニトマトも様々な品種がありますが、接ぎ木苗を購入することで連作障害対策をしながら毎年育てることができるようになります。
接ぎ木のメリット・デメリット
接ぎ木苗にはメリットもありますが、当然デメリットも存在します。
メリット
- 病気に強くなる
- 成長にも影響を与え、収量や品質向上につながる
- 対策したい病気に強い根を選べる(自作苗)
- 知識・技術が向上しスキルアップにつながる(自作苗)
デメリット
- 買うと値段が高い
- 失敗がおおく、技術が必要(自作苗)
- 穂木のタイプを確認し台木も同じタイプに合わせる必要がある。(自作苗)
- 台木の種が店舗になく、ネットで一袋50粒~1,000粒と大量(自作苗)

接ぎ木苗の作り方と手順
ここでは接ぎ木苗の作り方と手順についてまとめておきます。
接ぎ木苗は台木と穂木の苗をそれぞれ発芽させ、ある程度成長したところから始めます。
必要なもの
接ぎ木を作るときに必要なものは以下の通りです。
- 台木と穂木の苗
- 留め具(クリップホルダーなど)
- カッターやカミソリ
- 発泡スチロール・ビニール袋
- 保温・保湿できる場所
ここでは接ぎ木苗の作り方を2種類紹介します。
①幼接木(苗の小さいうちから) ②高接木(成長してから)
難易度・手間的に ①>>>>②>>普通栽培 くらいの感覚です。
苗の準備
台木と穂木、それぞれある程度種から成長した苗が必要になります。
また、台木と穂木はタイプ(Tm-2など)を合わせる必要があります。
このため、育てたい品種(穂木)を決めてから台木を選ぶ順番となります。
①幼接ぎ木の場合、種から育てていく必要があります。
苗が成長していく過程で穂木と台木を繋ぎます。
②高接ぎ木の場合、苗は①よりも成長させてから接ぎます。
このため、穂木については店頭に苗が並び出したものを購入してもできる可能性があります。
ただし、②の場合でも台木は種から育てる必要があります。
接ぎ木方法
①幼苗接ぎ木の場合(このやり方はエアプです。調べた内容を記載)
- 穂木・台木ともに本葉(最初の2枚の葉ではない)が2枚ほどまで成長させる
- 台木の茎を双葉の下で切り(30°程度)、接ぎ木チューブを装着
- 穂木を本葉の上で切り(30°程度)、台木のチューブに装着
- 2~3日間は、遮光率100%・湿度100%・温度25~30度で管理
- 3日目は少しの時間だけ弱目光を入れるが、それ以外は【4】と同様に管理
- 苗の様子を見ながら光に充てる時間を徐々に増やしていく
- 穂木と台木が接着し、問題なければ通常通りの管理にしていく
①についてはかなり難易度が高く、一般的に成功率は低いようです。
家庭菜園の場合、本数が少なくて良いため家の中で発泡スチロールなどを使い育苗管理すると遮光や湿度の管理がしやすいでしょう。
②高接ぎ木の場合
- 台木を本葉5枚ほどまで成長
- 同じくらい成長している穂木を用意する
- 台木の茎を双葉の下で切る *30°程度
- 穂木の茎を【3】が接げる高さで2/3ほど切る *30°程度
- 【3】を【4】に差し込み、接ぎ木クリップなどで止める。
- 【4】の茎を徐々に切る
- 台木がくっついていることを確認したら【6】はすべて除去する
②は苗がある程度成長してからとなり、苗の管理も通常と同じため①より成功しやすいと思われます。
まとめ
今回は、連作障害対策として接ぎ木苗についてまとめてみました。
結論:接ぎ木苗は購入のほうがオススメ
「アイコ」など人気品種は接木苗が販売されていますので購入するのがオススメです。
接ぎ木苗には購入する他、自分で作ることもできます。
育てたい品種が接ぎ木での販売が無ければ接ぎ木苗を作ってみましょう。
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